人の感情、気持ちというのは心の持ちようだと思う。

例えば、その人にとっていやな出来事でも他人にとってはなんてことなかったりする場合はよくある。逆の場合もある。つまり、感じ方はその人の気の持ちようであって絶対的な評価尺度ではない。

この本は、自分が悩んでいること、困っていることも考え方さえ変えれば「いいこと」になるんだっていうのを教えてくれる本。

文章も押し付けるようなものではなく、とても読みやすい。それに94単元に分かれていて、わかりやすいし、自分と重なる部分だけ読めばいいので手軽でもある。

くよくよしやすい人。心配性の人。将来が不安な人。現状がうまく言ってない人。人間関係がうまくいってない人。などの気持ちを整理したい様々な人に読んでもらいたいなと思う良書。

ちなみに僕は就活で不安だったのでこの本を手に取りました。そして、読んで気持ちが軽くなりました。

蛇にピアス

2004年3月15日 読書
感想は痛いっす。舌にピアスつけたり、舌切ったりして読んで痛い。でも、話には引き込まれた。あっという間に読んだ。これも蹴りたい背中同様1時間半くらいで読めたかな。

内容は結構過激。表現も過激だし、内容自体も過激。そして自己退廃的な内容。小説家っていうのは太宰治もそうだけど、いつもこんなダークなこと考えているのかなと思ってしまう。だから自殺とかするのかな?

話がそれたけど、内容自体はおもしろいと思う。ただ、読後感が非常に悪かった。すっきりした感じがしないというかなんというか。だからかも知れないけどこの人の作品をもう一度読もうとは思わないな〜。

あまりにも自分と価値観というか考え方が違うと思ったし、なんか見ててつらくなってきた。何がつらいといわれればいいにくいけど。でもいいかたをかえれば、人間のつらい部分というか本質を書いてるような気がする。

そう考えると、僕はあんまり自分の本質というか人間の本質の部分を見たくないと思っているのかもしれないかも。もう少し人間的に余裕ができたらもう一度読みたくなるかもしれないな。

蹴りたい背中

2004年3月14日 読書
就活の面接が終わって、電車の中で読み始め、家に帰って昼ごはんを食べ終えて続きを読んだ。所要時間一時間半くらいかな。

感想は、芥川賞ってこういう作品でもとれるんだなって感じ。おもしろくないとかそういう問題ではなく、このような内容(題材)、このような文体の本でも芥川賞を取れるんだなという意味で。芥川龍之介の作品の趣向とは方向性が全然違った。芥川賞なのに。(もともと方向とかはあんまり選考には関係ないのかな?無知ですみません)

内容は、主人公が高校生活を送っており、その生活の中でどのように感じて生活を送っているのかが描かれている。多分、中学や高校のときに一度はこういうことを思ったんじゃないかなと思った。

この作品のすぐれているところは、中学高校のときの日常の情景が思い浮かぶところ。(多分現代っ子の日常であり年配の人の学生生活の日常ではない)難解な表現もなく、現代っ子にとってはイメージを膨らませやすい。だってこういう生活してたから。

ただ、冒頭でいったけど、このような題材でよく芥川賞とれたなと思った。現代っ子が書いた文章って感じが文章の随所であらわれている。(僕も現代っ子ですが)でもそういう意味では、若い人にも読みやすい作品だったと思う。

だいたい、僕のようなだめ学生が芥川賞作品を読もうと思っただけでも非常にこの作品の意義は大きいと思った。ただ、年配の方が読むとこれで芥川賞とれるなら、芥川賞の質も落ちた!って言う人もいるのかなと思わなくもない。

このような若い人ががんばって文学を若者にとってもっと身近なものにしていけば、活字離れも減っていいんじゃないかな〜と思った。

次は、蛇にピアスを読もっと。買うなら文芸春秋がお勧めです。二作品入ってなんと780円!ハードカバーで2冊買ったら2000円超えます。

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